*In the Winter issue of Quilts Japan Magazine*, Hikaru writes about contemporary quilts exhibition ‘alt-quilts’ at the American Folk Art Museum.
Hikaru interviewed all three artists taking part in the exhibition to find out their unique approaches of using traditional patchwork and quilting methods and language to express their art. In this issue, Hikaru writes about Sabrina Gschwandtner and Luke Haynes. Sabrina Gschwandtner
uses old documentary film tapes and patches them together to create the classic Log Cabin Pattern. Luke Haynes creates human images as 3D graphics on top of traditional patterns using vintage garments. The exhibition displays these contemporary works together with their folk art collection
and seeks the meaning in traditional patterns, social history and their influence on the art world.
キルトジャパン誌 好評連載中の野口光の世界の手仕事から。
2014年冬号は、私が2013年10月にニューヨークで取材をしたアメリカンフォークアート美術館で開催された「alt-quilts(もう一つのキルト展)」のレポート前編です。アメリカでパッチワーク、キルトといったフォークアートとしてアメリカの近代社会史において重要な位置にある手芸が、現代のアートの世界でアーティスト達にどのような影響を与えているか?あえてパッチワークを使うことで伝えられる表現とは、を追及した展覧会です。
3名のアーティストと学芸員に現地でインタビューをして書き上げました。
この前編ではアメリカの女性労働史を記録したドキュメンタリー映画のフィルムを伝統パターンに繋ぎ、再編集をした作品を作るサブリナグスワントナーさん。グスワントナーさんはアートニット活動家としても有名です。また伝統パターンの上にグラフィカルな人物像を描く、元建築家のルークへインズさん。
素材は全てヴィンテージ衣料。気が遠くなるような細かさですが、構図の大胆さが針仕事の精密なニュアンスを打ち消していて、見ていて気持ちが良い作品です。
アメリカンフォークアート美術館は数々の著名な巨大な美術館、博物館がいくつもあるマンハッタンでは’隠れた’存在ですが、1時間もあれば企画展と、クオリティの高い付設ギフトショップを堪能できます。
フォークアート、民芸にご興味のあるかたにおススメです。
■American Folk Art Museum
http://www.folkartmuseum.org/altquilts
■Sabrina Gschwandtner
http://www.sabrinag.com/
■LUKE HAYNES
http://www.lukehaynes.com/
■日本ヴォーグ社 手づくりタウン
http://www.tezukuritown.com/info/2013/12/001371.html