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hikaru noguchi
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hikaru's eye
ダンボール箱と東洋人商人 April 2007 vol.2

先日ロンドンからヨハネスブルグ国際空港に着いた際の出来事。

お土産や日用品が入った巨大スーツケース1つ、仕事の書類が詰まった小型スーツケース1つ、靴や洗面ポーチや糸見本帳等が入ったダンボール箱1つをトローリーに乗せて税関を通うとすると、税関係官から「ちょっとちょっと! すみません。どちらからですか? 荷物の中身はなんでしょうか?」と声をかけられました。

私「家族へのお土産と仕事の書類ですが、お見せしましょうか?」と回答。係官のアシスタントはニヤニヤしながら、「俺のコンピューターはどこ〜?」と何度もしつこく尋ねてくるから「英語の意味がわからないわ。あなたのコンピューターがどこにあるか私にわかるわけ無いでしょ」と答えながら、あっ! この係官たちは、私のことを'中国系コンピューター密輸業者'と思っているのね、と気がつきました。

残念でした!! 荷物の中身は係官にとって本当に本当につまらないものばかり。

南アの税関では頻繁に、「アナタの店はどこ?」という質問から始まって、アフリカ全土に広がる中国人経営の店の運び屋だと疑われたり、コピースポーツブランドものの中国人密輸業者と思われたり。税関ではパスポートを初めは見せないので、ナニ人かも係官には判らないし、南アを出入りする東洋人は中国人が大半なので仕方がないのですけれどね。


東洋人勘違いといえば、その後ヨハネスブルグから乗った国内線で、搭乗するなりスチュワードが「お〜〜、ニーハオ!」と声をかけられました。搭乗券の半券を挟んだ日本のパスポートを見るなり「コレは失礼しました。韓国の方だったんですね、アンヨンハシムニカ!」と言われて仰天!「パスポートにあるでしょ!わたしは日本人ですよ〜」と笑顔で答えてあげました。

またロンドンのヒースロー空港でチェックインをしている際に、カウンターの係員が私の日本の赤いパスポートを振り回しながら「ね〜ッ!! 中国人の南アフリカのビザってどうなんだったっけ〜」と同僚に尋ねるのを目の前にしたときはクラクラしました。こうなるとナニ人だってどうでもいいわ! 私だって数多くいるであろうインド系の人種の区別なんか出来ないもの。

そんなこんなで自分が東洋人である事実を忘れて、ダンボール箱で飛行機移動するのは厄介だなぁと再反省。ただ、こんなに手荷物検査が厳しい今日この頃なのに、ダンボールを再梱包出来る様に、捨てても良いガムテープとカッターを手荷物に入れておいたんですが、多くのセキュリティーX線を無事クリアしたのにもビックリ。

ちなみに、このダンボール箱は国内線移動中に紛失し、手元に戻るまで3日かかりました。航空会社のミスで貨物に入ってしまい、また地元の税関ともめる羽目に・・・、トホホ。(H)

写真:
上)コレがこの段ボールです。中古ダンボールというのも貧乏くさかったかも・・・。
下)面白東洋勘違いの例。銀行の列で前に並んだ若者のシャツの背中にユニフォームっぽく、NYスシバーと英語で刺繍されていました。その下の漢字が寿司棒! バーを店と訳さなくて、棒と訳しちゃったんですね。なるほど〜技ありの翻訳です!

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